日テレSDGs新キャンペーンのSPサポーターは橋本環奈さん
朝、テレビをつけっぱなしにしていると、SDGsという言葉が耳に飛び込んでくることが増えました。調べてみると、朝のワイドショー内にSDGsを紹介するコーナーがあったり、局にSDGsサポーターがいたりします。そして、そこにはタレントが起用されています。そして、気づくのは起用されている若い世代が多いということ。また、若い世代が注目する人が起用されています。以下をご覧ください。
私が調べた範囲なので、他にもあると思いますし、地方局のことは分かりませんが、自身が好きなタレントがSDGsについて語っていたら、それは何か? と興味を持つことはあるでしょう。ちなみに、この記事を書いているのは5月31日、日本テレビの『ZIP!』では、橋本環奈さんとKing & Princeの平野紫耀さんがSDGsについて語っていました。
●日本テレビ:「Good For the Planetウィーク」のSPサポーターに橋本環奈さんと城嶋茂さん
https://www.ntv.co.jp/topics/articles/19wch0xfip0ez7y9p2.html
●日本テレビ:ZIP!:解決!King & Prince
https://www.ntv.co.jp/zip/kaiketsu/post/rybmggb0944zsvro.html
●フジテレビ:めざまし8「EXITがSDGsへのチャレンジを引っ張ります。」
https://s1.fujitv.co.jp/safe/mezamashi8/effort/form.html
●TBS:「SDGs(持続可能な開発目標)ウィーク」のSDGs大使。木村佳乃さん、バナナマン(設楽統さん、日村勇紀さん)、山之内すずさん、安住紳一郎アナウンサーが就任。
https://www.oricon.co.jp/news/2187011/
●テレビ朝日系列:「バトンタッチ SDGsはじめてます」谷原章介さん
https://www.bs-asahi.co.jp/passthebaton/sdgs/
●テレビ東京:日経スペシャル SDGsが変えるミライ~小谷真生子の地球大調査~
https://www.tv-tokyo.co.jp/broad_bstvtokyo/program/detail/202103/25838_202103192100.html
●NHK:SDGsキャンペーン新企画「長濱ねるのSDGs日記」
https://www.m-on-music.jp/0000466446/
https://twitter.com/nhk_SDGs_neru
SDGsを10代、20代に託す
これまで何度も書いてきましたが、SDGsは大人(主に50~60代以上)にとってはあまりリアル感がないかもしれない、と思うことがあります。もちろん志を持って活動されている方もいらっしゃいますが、自分たちが“より便利に、より快適に”と思って行ってきたことが、今は地球を苦しめいるという現実があるからです。
SDGsで話題になるペットボトル。日本で最初に使われたのは1977年に発売されたキッコーマンの醤油です。
●日本での最初の食品用ペットボトルは“お醤油”でした。
https://news.1242.com/article/121314
その後、飲料水などに使われていきますが、ペットボトルがない時代を知っている人間にとって、ペットボトルの誕生はとても便利だと感じたことだったのです。ですので、生まれたときからペットボトルがあった世代とは違う感覚を持っていると思います。そんな言い訳をしている場合ではないのですが。
マイボトルを使いましょう、と言われますが、それはペットボトルがない時代に水筒を使っていたことに繋がります
ペットボトルを買わないように使うマイボトルについては、以下のような数字が出ています。
●女性では約半数が持ち歩くマイボトル、男性にも若年層から浸透中!
https://www.planet-van.co.jp/shiru/from_planet/vol126.html
若い世代には、こんな意識もあるようです。
●「Z世代っぽいね」と先輩に揶揄されても…。僕がマイボトルで持ち運ぶのは「新時代の欠片」
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_60478f82c5b6af8f98be9c46
この記事に出てくる、“環境がそろそろマジでヤバいらしい”という言葉に反応して行った活動で、“Z世代っぽいねぇ” “意識高い=イケてる” こういう気持ちは、この世代特有のものですし、ここからのスタートは大歓迎です。
正直、SDGsで言われていることの多くは、一人ひとりが心がけて解決していくことが多く、活動をしてすぐ結果がでるものではありません。だからこそ、真綿で首を絞められているようなものだと思うことがあります。徐々に忍び寄る「環境への影響=環境マジでヤバいらしい」という現実に、どこまで意識を持てるかです。
高校生も授業でSDGsを学ぶ
小学生・中学生はすでに授業でSDGsを学んでいます。彼らがそれをSDGsだと意識しているかどうか分かりませんが、子供のころからの習慣は大人になっても続きますので、とても大切なことです。しかし、親や身近にいる大人が行わないと、学校で学んでもそれは勉強(知識として得る)の範囲を超えず、日常生活に反映しないという面をもっています。
以下、小学生・中学生が学ぶことです。
小学2年生が学ぶこと:家庭科の授業で身近なこと食品のこと、包装のこと、エコバックのことを学びます。「12.つくる責任 つかう責任」です。
https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/text/shou/katei/introduction/page11.html
中学生が学ぶこと:防災・安全/環境・資源・エネルギー/多様性の尊重 と専門的になってきます。
持続可能な社会を目指す
https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/text/chu/tokucho/kadai/bousai.html
Unicefが用意している副教材では、“これからの世界、そして自分の将来への道標としてSDGsを学ぶための教材「私たちがつくる持続可能な世界~SDGsをナビにして~」は、中学校3年生の社会科(公民的分野)でそのままご使用いただける・・・・”と書かれています。
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/kyozai/
そして、高校生。来春からSDGsについて自身で考えるという形で教科書に掲載されるようです。自分たちができること、という視点が、中学生までとは違うようです。
●来春から高校必修「公共」ってどんな内容? SDGs、模擬選挙、領土…「主体的、対話的」学び促す検定教科書
https://www.tokyo-np.co.jp/article/94800
●万葉集から米津玄師まで恋の歌読み比べ 新・高校教科書
https://www.asahi.com/articles/ASP5F4VSHP4QUTIL02H.html
この記事には、
“多くの教科書に登場するのが、近年、メディアでもよく取り上げられている国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)だ。「家庭」の教科書では、ほとんどの出版社が巻頭で紹介。持続可能な社会をつくるための課題や現状を書き込んだ。家族や福祉、衣食住など家庭で学ぶ各分野と、SDGsの17の目標との関連性を、表やイラストを用いて説明する出版社が多かった。”と書かれています。
このようない10代はすでに、多くのことを学んで社会に出ます。
10代から見て、イケてる大人になれるか?
このように、小学2年生からSDGsを学んでいる子供たちにとって、大人たちはイケてる存在になれるのだろうか? ということです。ゴミの捨て方や購入するモノの選び方など、大人が思うより子供たちは見ています。
また、意識高い系の20代から会社で尊敬される先輩になれるだろうか? SDGsは特別なことでなく、毎日の生活のなかにある些細なこと。マイボトルの利用、割りばしを使わない、プラスチック製品をさける、紙からデータへなど。
そこで、問いたいことがあります。10代、20代にとって、大人たちはSDGsの視点から見て残念なところはどこですか? ぜひ教えてほしいです。