政治的な話はここでは置いておき、今回は女性が首脳、または、それに近い立場になることについて書かせていただきます。アメリカの大統領選挙が終わりました。「敗北宣言」が必要なので、さまざまなニュースが出ていますが……。本日(11月16日)現在、アメリカで初の女性であり非白人の副大統領カマラ・ハリス氏が誕生することは、ほぼ決定のようです。
Know that @JoeBiden and I will wake up every single day thinking about you and your families. pic.twitter.com/1y4wXni0pJ
— Kamala Harris (@KamalaHarris) November 14, 2020
11月7日、ジョー・バイデン氏の当選確実が伝えられた際に、カマラ・ハリス氏の言葉が伝えられました。そこには、いくつか女性として考えさせられることがありました。
以下の部分が主に考えさせられる部分です。男性・女性関係なく、また誰に投票したか関係なく、という平等を謳っています。理想論や綺麗事だという方もいるでしょう。しかし、理想論や綺麗事OKと思っています。なぜなら、理想なくして現実は来ないからです。
以下がカマラ・ハリス氏の言葉の引用です。
私が初の女性副大統領になるかもしれませんが、最後ではありません。すべての幼い女の子たち、今夜この場面を見て、わかったはずです。この国は可能性に満ちた国であると。私たちの国の子どもたちへ、私たちの国ははっきりとしたメッセージを送りました。 ジェンダーなどは関係ありません。野心的な夢を抱き、信念を持って指導者となるのです。そして他の人とは違った見方をするのです。皆さんの一歩一歩を見届けます。アメリカ国民の皆さん、どちらへ投票したかは関係ありません。
東京新聞
アメリカであっても、いや、アメリカだからこそ、まだ女性大統領が出ていないということを改めて思い知りました。彼女の言葉のなかの“私が最後ではない”という意味の言葉はすべての女性へのエールです。そして、彼女は一度は大統領を目指した人です。支持と資金で撤退をしましたが、まだ56歳。今後何が起こるか分からいでしょう。しかし、女性が首脳になることの難しさを感じざるを得ません。
そこで、これまでの女性首脳の数を調べてみました、60名以上いることが分かりました。しかし、国の数、これまでの首脳の数を考えれば、それはとても少ない数字です。ただ、私は“女性首脳”を遠いものだと感じていないのです。それは、10代の頃、イギリスに“鉄の女”と呼ばれたマーガレット・サッチャー氏がいたからです。彼女は1979~1990年までイギリスの首相を務めました。女性首相が他国だけどいるということは無意識に女性でも首相になれるんだ、という安易な考えに繋がっていました。しかし、その後、どの国でも女性が首脳になることが難しいことが、分かってきます。
現在は、女性首相といえば、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン氏(40歳)が有名です。2017年に就任しているので、37歳3ヶ月で首相になりました。これは、女性への可能性を感じさせてくれる現実です。
そして、カマラ・ハリス氏の“すべての幼い女の子たち、今夜この場面を見て、わかったはずです。この国は可能性に満ちた国であると”という言葉が、すべての女の子たち届き、可能性を信じる力になればと思います。
首脳の限らず、女性が世に出ていくことには、まだまだ多くの壁があります。“女性支援”という言葉が使われなくなる日まで、それは続くことでしょう。
When it comes to this pandemic—and the economic recovery—we are not Democrats or Republicans. We are Americans, and we will be there for one another. pic.twitter.com/wduLbz45rg
— Kamala Harris (@KamalaHarris) November 20, 2020