2030年、2050年という未来を語ることが多いSDGs。その時代を担うのが今の子どもたち。しかし、子どもの貧困のニュースをよく耳にします。子供の貧困は、海外のことではなく、日本国内でも起きていることを知ってほしいと思います。
日本財団のサイトによると、
「子どもの貧困」とは
今、わが国の実に7人に1人の子どもが貧困状態にあるといわれています。日本における「子どもの貧困」とは「相対的貧困」のことを指します。
相対的貧困とは、その国の等価可処分所得(世帯の可処分所得を世帯人員の平方根で割って調整した所得)の中央値の半分に満たない世帯のことを指し、子どもの貧困とは相対的貧困にある18歳未満の子どもの存在及び生活状況のことを指します。
こういった子どもたちは、毎日の衣食住に事欠く「絶対的貧困」とは異なりますが、経済的困窮を背景に教育や体験の機会に乏しく、地域や社会から孤立し、様々な面で不利な状況に置かれてしまう傾向にあります。
日本財団
とのことで、毎日の衣食住に困るという「絶対的貧困」とは異なりますが、一億総中流(日本国民の大多数が自分を中流階級だと考える意識)と言われた1970年代とは大きく異なる時代が来ています。
そして、日本財団からは以下のようなコメントも出ています。
● 日本の相対的貧困率は15.6%となり、7人に1人が貧困状態
●相対的貧困率の15.6%のうちの半数がひとり親世帯である
●一般的な水準の家庭よりも貧困家庭の子どもの方が学力が低い傾向がある
シングルマザーが増えたことが理由かもしれません。非正規雇用が増えたことが理由かもしれません。生き方や働き方が多様化した分、格差が増えたようにも思います。そこにコロナ禍による雇止めなどで、大人たちもギリギリの状態です。その渦に巻き込まれる子どもたち。どうやって守れば良いのか?
「子ども 貧困 事件」で検索をすると、貧しさゆえに起きた事件がたくさん出てきます。貧困で起きる子どもが被害者になる事件が減るように、子どもの育てるための施策はもっとないものか? と思っていまします。
2018年の数字になりますが、
経済協力開発機構(OECD)によると、就労している「ひとり親世帯」の子どもの貧困率は日本が56%、先進国で最悪だ。
経済協力開発機構(OECD)
とも出ています。日本の子どもたちは幸せなのか? 声を上げられない子どもたちが苦しまないように。日本の子どもたちが皆、笑顔でいられるように、考えていくこともSDGs。子どもの貧困は海外のことではありません。