男性社会といわれる政治の世界。日本では女性首相の誕生はまだありません。ただ、新型コロナウィルス感染症の会見で、毎日のように東京都知事の小池百合子知事(67歳)を拝見し、都知事が女性であることを改めて思う日々です。女性の代表が考えられなかった時代が、長かったことを思えば、ジェンダー問題の大きな前進でしょう。SDGsでは、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る『5.ジェンダー平等を実現しよう』です。
そして、このコロナ禍のなか行われた徳島市長選で、内藤佐和子氏が最年少女性市長として誕生しました。徳島は阿波踊りの町。400年以上続く阿波踊りには、男踊りと並んで、女踊りがあります。女性が認められていたということではないでしょうか? また、「讃岐男に阿波女」という言葉があるほど、働き者といわれる徳島の女性。徳島市出身で3月に誕生日を迎えたばかりの36歳。女性市長としては最年少です。多発性硬化症を乗り越えた女性です。2009年には、『難病東大生』という本も出版しています。
この状況下であり、投票率は38.88%と低かったようですが、現役市長と約2000票差で当選しました。日本の市町村数は、2020年4月14日現在1,724。2020年4月6日女性の現役市町村長は35名(内藤佐和子氏含)。本当に少ない数字です。女性の活躍には、まだ時間がかかるのかもしれません。
今夏予定されている徳島市阿波踊りの開催の可否を決める仕事が彼女をさっそく待っています。
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