プラごみ削減とコロナ対策のせめぎ合い。無印良品。7月1日から給水サービス開始。
コロナ禍でなければ、プラごみ削減のニュースとして、前向きに捉えられたニュースも、コロナ禍の今、悩ましいと感じることがあります。
ひとつは、シェアリングのサービス。誰かが使ったものを使うことに抵抗がある人が今は多いと思います。シェアすることで所有しないことが増えてきたなか、悩ましいと感じている人も多いでしょう。
今日取り上げるニュースは、無印良品がスタートする「給水サービス」。フラッと寄って給水というとても便利なものですし、ペットボトルと使わないという点で 目標14. 海の豊かさを守ろう に繋がります。
しかし、ボトルを持ち主がちゃんと洗っているか? 給水機を使う人がルールを守っているか? キャップを落としてしまうことはないか? など気になることはあります。
SDGsの取り組みと、コロナ禍の中でのせめぎ合いのように感じています。
同様に7月1日から大手3社のコンビニで有料化されるレジ袋。コンビニではサッキング(購入したものを袋に入れる作業)を店員が行います。店員は客が持ち込んだエコバックを預かり触ります。その時に手に付く菌が、次の客が購入する商品に付く、という流れが起きます。
エコバックは、半数以上の人が洗ったことがないという結果も出ています。また、レジ袋を何度も使いまわしている方もいます。それが衛生的かと言われると疑問を感じます。特にコロナ禍の今、神経質になっている人も多いでしょう。
7月1日からの義務化は以前から決まっていたことで、進めるしかないですし、地球温暖化防止のためには必要なことです。しかし、タイミングが微妙です。東京では感染者も増えている時期ということもあります。
企業は今、SDGsへの取り組みとコロナ対応の間で、何を行うべきか改めて考えるときに来ているように感じます。
アメリカでは、サッキングを定員が行うという理由でエコバックを敢えて禁止にした州があるというニュースも取り上げました。
今、何を優先すべきか? 企業の決断が問われるときです。
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