SDGsの種

食文化の改革に柔軟に対応し、お客様に愛され続ける男の考えるSDGsとは。

今回は、株式会社フードビジネスジャパンの代表取締役である菅波聡さんにインタビューをさせて頂きました!

福島県郡山駅前店で『和・郡山すが波』を経営しながら数多くの飲食店のコンサルティングを行い続けるフードビジネスジャパンの菅波社長。今後はフードロスや飢餓などの問題に率先的に取り組んでいくと、社団法人を設立されたとこのと。福島県郡山市を拠点に食文化を支え続けた菅波社長に突撃インタビューさせていただきました。
株式会社フードビジネスジャパン 代表取締役 菅波聡様
インタビューアー SDGsシーズ.006 TAKUMI
※ SDGsの種では次世代の若者たちがインタビューを行い記事作成を行っております。

菅波さんの、現在されていることについてのお話や、SDGsに取り組んでいこうと思われた経緯に感銘を受けました!少しでも多くの読者に菅波さんの貧しい子たちを助けたいと言う思いや考え方を伝え、普段の生活に関する意識改革をこの記事を通してできたらと思います。

SDGsライターのタクミと申します。今日はよろしくお願いいたします!

フードビジネスジャパンの菅波といいます!よろしくお願いします。普段なかなか学生の方とお話しする機会がないので、お話しできるのをとても楽しみにしていました。

ありがとうございます!私も今日を楽しみにして来ました!早速なのですが、御社を立ち上げられた経緯からお聞きしてもよろしいでしょうか?

はい、実はまだ立ち上げて4年目の会社なんです。飲食店自体は20年やっているのですが、事業展開をしていくにあたって個人でやっていくのでは金融機関的にも社会的にも限度があり、会社として社会に認められながら事業展開を大きくしていくために立ち上げました。

そうなんですね!実際に事業内容としてはどのようなことをしている会社なんですか?

飲食店自体はコロナウイルスの影響で店舗を縮小し今は福島県郡山市のホテルの一角にある1店舗のみで営業しているのですが、飲食店経営や飲食店舗コンサルティング、業務請負など、飲食に関するすべてのことに取り組んでいく会社となっております。
また、今後はSDGsなども積極的に取り込んでいきたいと考えています。

やはり、飲食系の事業をされていると今回のコロナウイルスの影響も出てきてしまいますよね。今後、SDGsなども取り組んで行きたいとの事ですが、なぜそう思われているのですか?

そうですね。私自身の経験からもともと恵まれない子供達を助けたいという思いが心の中にありまして、何かそのような子たちのためにできることはないかと考え事業の中にSDGsを取り込んでいくことを決意しました。

なるほど、実際に国内外問わず食糧難で困っている子供たちも多く存在しますよね。

そうなんです。実際に日本の食品廃棄物は世界全体が援助している食料の量の約2倍に相当すると言われています。

私の事業としてはこのようなフードロスや飢餓などの問題に率先的に取り組んでいき、一人でも多くの子供達を助けていけたらと思っています。

なんと、約2倍もの量を私たちは廃棄してしまっているんですね。これは驚きです。実際にこのような問題に対して御社がすでに動かれていることなどはあるんですか?

はい。まだ、スタート段階ではあるのですが、社団法人を立ち上げまして、地元の専門学校や大学の子供達と一緒に農業体験をしてもらったり、店舗内の食品ロスの経験をしてもらったりと動いてもらう段取りをしてはいたのですが、コロナの影響で全てストップしてしまい、さあどうしようとなってしまっているところですね。

コロナめ!っと思わずにいられませんね。実際に日本の飲食業界でSDGsに対して率先的に取り組んでいる企業などはあるんですかね?

私たちの企業自体は今ストップしてしまっているのですが、日本でもSDGsなどを推進して、一生懸命取り組んでいこうという企業は増えてきています。
実際に昨日のニュースでもあったように調味料やレトルト商品の賞味期限の表示が何月何日から何月という表記に変わるんです。これもSDGsの目標の一つである「つかう責任・つくる責任」達成のために取り組まれているものなんです。

実際に賞味期限は切れるけど、腐るものではないですし、消費者からすればまだ食べられるものであるため、食品ロスを抑えることに繋がるんです。このように大手食品メーカーさんですと、すでに動いている企業さんもあるんです。

そうなんですね。私たちが知らないだけで、すでに取り組まれている企業さんも多く存在するんですね。
先ほど自身の経験から貧しい子供たちを助けたいという思いが心の中にあったとおしゃられていたのですが、どのような経験からそう思われるようになったのか教えていただいてもいいですか?

わかりました。でしたら、その経緯について少しお話しさせていただきます。タクミくんはどちらの出身ですか?

僕は京都出身です。と言ってもほとんど滋賀みたいなところに住んでいますが、、(笑)

あ、京都出身なんですね!ちょうど2週間前に京都行きましたよ。

え、そうなんですね!観光ですか?

いえいえ、こう見えて私実は結構いろんなところへ勉強しに行くんです。京都もそうですし、東京だったり海外だったり特に貧しい国へ足を運ぶのが好きなんです。もちろん観光でも行くのですが、わざと観光地ではなく少し奥地へ行ったりしています。
そういうところへ行っていると日本がいかに恵まれているかを痛感するんです。
実際に中国の山奥へ行った際、左腕と両足がない子供に出会いました。現地の大人に聞くと生まれてすぐ親が切らせたらしいんです。
そして、そのような子供を私のような観光客に会わせてお金を稼がせていたんです。
このような子が現地では一人だけではなく、たくさんいるんです。
どうですか?想像できますか?生きるために子供に怪我を負わせてまでお金を稼いでいるんです。

日本に住んでいるととても想像できないですね。

そうですよね。実は日本にいると全く想像できないような生活を強いられている子たちが世界中にいるんです。私たちが好きなものを食べて、多くの食料を残したり廃棄している中、劣悪な環境で1日の食費を稼ぐのもやっとの子達がいる。
そんな子を見ている内に彼ら、彼女らのために私が何かできることはないのかと考えるようになりました。

そうなんですね。今のお話を聞いているといかに私たちが恵まれていて、世界の現状が見えていないのか痛感させられます。
私自身も高校の授業などで世界の現状などを学びはしましたが、知識で終わってしまっていて、そこから自身の行動の改善や実際にフードロスなどの問題に対して行動までできている子はあまりいないですね。

そうですよね。やはり自分の目で見たり体感していないと行動まで移していくのは難しいと思います。だからこそ、実際に見てきた私であったり大人たちが会社として動き、タクミくんのような大学生や子供達を巻き込んで活動していく必要性があると考えています。

私はSDGsは年齢問わずみんなでこのような問題に対して考えられる機会だと思っているんです。そのため、SDGsに対し真摯に取り組んでいき、自分さえ良ければいいの考え方を少しでも減らせたらと思っています。

ありがとうございます!今回、フードビジネスジャパンさんのやられていることから、菅波さんの今後取り組んでいくSDGsに対する思いなど様々なお話を聞けてとても興味深かったです。少しでも多くの方が菅波さんが最後に言ってくださった「自分さえ良ければいいの考え方をやめよう」と言う考え方を持てれば素敵だなと思います。本日は貴重なお話をありがとうございました!


まとめ.
自分さえ良ければいいの考え方をやめよう

今回の取材を通して、フードビジネスジャパンさんのされていることから、菅波さんの今後取り組んでいくSDGsに対する思いなど様々なお話を聞けてとても興味深かったです。

私自身も同じような思いを抱いているため、菅波さんに言っていただいた「自分さえ良ければいいの考え方をやめよう」という言葉を胸に一歩ずつ自身の夢実現のため、行動していきます!

今回のSDGsポイントは「フードロスや飢餓問題を解決するためには私達の当事者意識が大事」という点でしょうか。と言っても菅波社長もおっしゃったとおり、自分の目で見たり知ったり体感したりしないとなかなか当事者意識はわかないものです。ただ社会課題のほとんどは「自分さえ良ければいい」という考え方から生まれたものです。自分のためだけじゃなく、誰かのためにと考えてみると当事者意識は湧きやすかもしれません。ぜひあなたも考えてみてください。きっと物事の考え方がかわるはずです。


たくみ

たくみSDGsシーズ .006

記事一覧

立命館大学 経営学部2年 京都府出身
自身の経験から、環境や経済的な理由により困っている子どもを救いたいという思いがあり、今回SDGsライターを志望しました。企業の方々の想いや取り組みを学ばせて頂き、自身の今後に活かしていけたらと思っています。