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落ち葉と伐採木が“学びの農園”に。北大総合博物館「きたみてガーデンSDGs農園」を一般公開

落葉を腐葉土に、伐採木をウッドチップに。北海道大学総合博物館が、大学と地域で育てる循環型のSDGs農園を一般公開しました。

落葉と伐採木を活用した大学博物館のSDGs農園(AI生成イメージ)

北海道大学総合博物館は、中庭に設けられた「きたみてガーデンSDGs農園」の一般公開を2026年7月22日から開始しました。キャンパスで出る落葉や伐採木を土づくりと通路整備に生かし、野菜の栽培、食への活用、学びへとつなぐ循環型の取り組みです。

今回のポイント

  • 札幌キャンパスの落葉から作った腐葉土を農園で活用
  • やむを得ず伐採した樹木はウッドチップにし、中庭の通路に再利用
  • 大学、北海道マラソン組織委員会、学生ボランティア、地域の子どもたちが参加
  • 収穫野菜はマラソン関連企画や館内カフェの限定メニューに活用

キャンパスの副産物を、農園の資源へ

「きたみてガーデンSDGs農園」は、北海道大学サステイナビリティ推進機構と北海道マラソン組織委員会が連携し、2024年度から進めているプロジェクトです。

落葉を腐葉土に変える

秋にキャンパス内で回収される落葉は、土壌を育てる腐葉土に変えられ、中庭の農園で使われています。これまで管理対象だった落葉を、野菜の生育を支える資源としてキャンパス内で循環させています。

伐採木を通路のウッドチップに

キャンパスの維持管理でやむを得ず伐採された樹木も廃棄せず、チップ化して中庭の通路に敷き詰められました。資源の使い道を変えながら、来館者が歩きやすい場を整える工夫です。

収穫した野菜を「食」へつなぐ

農園で収穫された野菜は、北海道マラソン2026の前日に予定されるランナー向けの「カーボローディングパーティー」の料理に使用されるほか、館内の「ミュージアムカフェぽらす」でもマラソン期間に合わせたメニューに活用されます。

大学と地域が一緒に育てる

農園の維持管理には、大学の教職員と北海道マラソン組織委員会に加え、学生主体のボランティアグループ「きたみてガーデン」が参加。野菜栽培には地域の子ども園の園児らも協力しています。

単に野菜を育てるだけでなく、落葉や木材が資源に変わる過程を世代を超えて体験する場になっていることが、このプロジェクトの大きな特徴です。

一般公開の概要

公開期間 2026年7月22日から秋ごろまでの予定
公開時間 北海道大学総合博物館の開館日、10:00〜17:00
入場方法 館内の「ミュージアムカフェぽらす」カウンター横の入口から入場
見学時の注意 中庭の植物には触れないなど、栽培環境への配慮が必要

※公開日や当日の状況は変更される場合があります。来館前に北海道大学総合博物館の公式サイトをご確認ください。

SDGsの視点

目標12:つくる責任 つかう責任

落葉を腐葉土へ、伐採木をウッドチップへ変える取り組みは、これまで廃棄物として扱われがちだった素材の価値をキャンパス内でもう一度引き出す実践です。

目標11:住み続けられるまちづくりを

博物館の中庭を市民に開き、資源循環を見て感じられる場にすることは、公共的な空間の新しい活用法といえます。学びと交流の機会を日常の中に増やす取り組みです。

目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

大学だけで完結せず、スポーツイベントの運営組織、学生、地域の子どもたち、カフェが役割を持ち寄ることで、資源循環が実際の食と体験にまでつながっています。

身近な資源循環を「見える化」する

落葉が腐葉土になり、野菜を育て、地域の食やイベントに生かされる。その流れを一つの中庭で見られることは、循環型社会を分かりやすく伝える手段にもなります。普段は見えにくい「資源のその後」を、市民が実際に訪れて確かめられる点に注目したい取り組みです。