水産卸のフィッシュ・ファクトリー・ジャパンとアパレル企業のカイタックは、使用済み漁網を再生素材として活用したユニフォームを導入しました。海に関わる仕事の服を、海から回収した資源でつくる循環です。
今回のポイント
- 廃棄される漁網を回収・再資源化し、繊維原料として活用
- 水産現場で使うユニフォームに採用し、資源循環を身近に可視化
- 海洋プラスチック問題と仕事着の調達を結びつける
SDGsの視点
漁網は丈夫で長く使える一方、管理を離れて海へ流出すると生きものに絡み、長期間残るおそれがあります。回収網を素材として使う取り組みは、処理費のかかる廃棄物に新たな需要をつくります。
ただし、回収経路、洗浄、再生工程の負荷、製品寿命、使用後の出口まで確認することが大切です。物語だけでなく、循環全体の透明性が信頼を支えます。
暮らし・社会との接点
制服や作業着は一定量が継続的に必要になるため、再生素材の安定した使い道になり得ます。私たちも衣類を選ぶ際に、素材表示、丈夫さ、修理のしやすさ、回収制度を確認できます。海を守る選択は、海辺だけでなくクローゼットにもあります。
これから注目したいこと
漁網の回収地域や再生材の含有率、ユニフォームの耐久性、使用後の再回収まで示されれば、海洋資源循環のモデルとして他業種にも広げやすくなります。現場で着る人の使い心地や洗濯耐久性も、継続調達を決める大切な評価項目です。
