SDGs GOAL 03 GUIDE
年齢、所得、住む場所にかかわらず、予防・治療・心の健康を含む質の高い保健医療へアクセスできる社会を目指します。
健康は病院だけで決まりません。安全な出産、感染症対策、生活習慣、心の健康、交通安全、環境汚染、薬やワクチンへのアクセス、医療費負担などが関係します。目標3は「病気を治す」から「健康を守り、誰も取り残さない仕組み」へ視野を広げています。
すべての人に健康と福祉をGOOD HEALTH AND WELL-BEING

UNDERSTAND THE GOAL
目標3を理解する3つの基本
目指す期限
2030年までに、世界のすべての国がそれぞれの状況に応じて取り組みます。
具体的な約束
13のターゲットで、目標を政策と行動へ落とし込みます。
大切な原則
平均だけでなく、最も取り残されている人や地域の改善を確かめます。
TARGETS, IN PLAIN LANGUAGE
ターゲットをやさしく読み解く
TARGET 3.1・3.2
妊産婦と子どもの防げる死亡をなくす
安全な妊娠・出産、新生児と5歳未満児の医療、栄養、予防接種を整え、地域差の大きい死亡率を下げます。
TARGET 3.3・3.4・3.5
感染症、生活習慣病、心の健康に取り組む
HIV、結核、マラリアなどの感染症に加え、がんや循環器疾患、糖尿病、自殺、依存症を予防・治療します。
TARGET 3.6・3.9
交通事故と有害な環境を減らす
道路交通による死傷、大気・水・土壌の汚染、有害化学物質による疾病を、都市、交通、環境政策と連携して減らします。
TARGET 3.7・3.8・3.a〜3.d
誰もが必要な医療を受けられる仕組みをつくる
性と生殖の健康、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ、薬・ワクチン、保健人材、研究、緊急事態への備えを強化します。
KEY PERSPECTIVES
見落としたくない重要な視点
平均値の陰に格差がある
国全体の平均寿命が長くても、所得、地域、性別、障害、在留資格によって受診や健康状態に差が生まれます。
予防には生活環境が関わる
運動や食事を個人の責任だけにせず、働き方、住宅、移動、広告、緑地など健康を選びやすい環境を整える必要があります。
危機への備えが日常医療も守る
感染症や災害時にも医療を継続するには、人材、物資、情報連携と平時からの信頼づくりが欠かせません。
目標は相互につながっています。一つの対策が別の目標へ良い影響・悪い影響を与えないかを確認し、同時解決を探すことがSDGsの実践です。
FROM A JAPAN PERSPECTIVE
日本で考えるべきポイント
超高齢社会と地域医療
医療と介護の需要が増える中、予防、在宅支援、救急、交通手段を地域単位で組み直す必要があります。
心の健康と孤立
長時間労働、学校生活、育児・介護、経済不安によるストレスを早期に相談できる環境づくりが重要です。
健康格差
費用、距離、情報、言語、デジタル利用の壁を減らし、必要な人ほど受診しやすい仕組みにすることが課題です。
TAKE ACTION
今日からできること
暮らしで
- 健診、予防接種、睡眠、運動を無理なく続け、信頼できる情報を確認する
- 心身の不調を我慢せず、早めに相談窓口や医療へつながる
- 歩行者・自転車・運転者それぞれの立場で交通安全を守る
学校・地域で
- 心の健康、性と生殖の健康、救命を年齢に応じて学ぶ
- 段差、言語、費用、時間の壁を減らした相談機会をつくる
- 災害時の要支援者、薬、電源、連絡手段を平時に確認する
企業で
- 安全衛生、適正労働時間、休暇、メンタルヘルス支援を実効的に運用する
- 製品の化学物質、事故、健康影響を予防原則で管理する
- 従業員と地域の健康データを匿名・適切に分析し改善へつなげる
FAQ
よくある質問
Qユニバーサル・ヘルス・カバレッジとは?
すべての人が、経済的な困難に陥らず、必要で質の高い保健医療サービスを受けられる状態です。
Q福祉も目標3に含まれますか?
含まれます。身体だけでなく精神的・社会的に良好な状態を支える制度や地域環境が対象です。
Q個人の健康習慣だけで達成できますか?
できません。医療制度、労働、交通、環境、教育など社会側の条件整備が同じくらい重要です。
SOURCES & EDITORIAL NOTE
出典・さらに詳しく調べる
ターゲットの整理と世界の状況は、国連および日本政府の一次資料を基に、SDGs NAVI編集部が一般向けに要約・再構成しています。統計は公表時点や推計方法によって更新されるため、最新値は各出典をご確認ください。
- United Nations — Goal 3
- The Sustainable Development Goals Report 2025
- 外務省 — SDGグローバル指標 目標3
- 日本政府 — 自発的国家レビュー(VNR)2025
最終内容確認:2026年8月20日