SDGs GOAL 02 GUIDE

すべての人が一年を通じて安全で栄養のある食料を得られ、農業と食料システムを将来にわたり持続可能にする目標です。

目標2は、単に食べ物の量を増やす目標ではありません。栄養不足、肥満、食料価格、紛争や災害による供給不安、小規模生産者の所得、土壌・水・生物多様性までを一つの「食料システム」として捉えます。生産から流通、消費、廃棄までのつながりを変えることが必要です。

02

飢餓をゼロにZERO HUNGER

畑で収穫し地域の台所で調理する生産者と住民
目標2を身近な現場から考えるイメージ。SDGs NAVI編集部制作

UNDERSTAND THE GOAL

目標2を理解する3つの基本

01

目指す期限

2030年までに、世界のすべての国がそれぞれの状況に応じて取り組みます。

02

具体的な約束

8のターゲットで、目標を政策と行動へ落とし込みます。

03

大切な原則

平均だけでなく、最も取り残されている人や地域の改善を確かめます。

TARGETS, IN PLAIN LANGUAGE

ターゲットをやさしく読み解く

ターゲットは達成方法を具体化した約束です。番号ごとの原文を丸暗記するより、何を変えようとしているかをつかむと理解しやすくなります。

TARGET 2.1・2.2

飢餓とあらゆる栄養不良を終わらせる

食料を得られるかだけでなく、子どもの発育阻害や消耗症、女性・高齢者の栄養、肥満を含め、年齢や健康状態に合った食事の質を重視します。

TARGET 2.3・2.4

生産者の所得と持続可能な農業を両立する

小規模農家、女性、先住民、家族農業、漁業者の生産性と所得を高めつつ、気候変動や災害に強く、生態系を守る生産へ移行します。

TARGET 2.5

種子・作物・家畜の多様性を守る

遺伝的多様性は病害や気候変動への備えです。種子バンクと地域の知識を守り、遺伝資源から生じる利益を公平に分かち合います。

TARGET 2.a・2.b・2.c

投資と公正な市場で食料供給を安定させる

農村インフラ、研究、技術へ投資し、貿易のゆがみを減らし、食料在庫や価格の情報を共有して極端な価格変動を防ぎます。

KEY PERSPECTIVES

見落としたくない重要な視点

量と栄養は別問題

カロリーが足りても、たんぱく質、ビタミン、ミネラルが不足する「隠れた飢餓」があります。

気候・紛争・価格が連鎖する

干ばつや洪水、紛争、燃料・肥料価格、物流停滞が重なると、所得の低い世帯から食事の質が落ちます。

生産者が脆弱になりやすい

食を支える小規模生産者ほど、資金、保険、技術、市場へのアクセスが限られることがあります。

目標は相互につながっています。一つの対策が別の目標へ良い影響・悪い影響を与えないかを確認し、同時解決を探すことがSDGsの実践です。

FROM A JAPAN PERSPECTIVE

日本で考えるべきポイント

SDGsは開発途上国だけの目標ではありません。日本の制度、地域、企業活動、毎日の暮らしにも改善すべき課題があります。

食品ロスと食の困難

食べられる食品が捨てられる一方で、十分な食事を確保しにくい世帯があります。削減と再分配を同時に進める視点が必要です。

農業の担い手と地域

高齢化、担い手不足、耕作放棄地、資材価格の上昇に向き合い、若い世代が選べる産業へ更新する必要があります。

輸入に支えられる食卓

海外の水、土地、労働、気候リスクと日本の消費はつながっています。調達先まで含む持続可能性が問われます。

TAKE ACTION

今日からできること

小さな行動を単発で終わらせず、周囲と共有し、仕組みの変化へつなげると効果が大きくなります。

暮らしで

  • 献立を決めてから買い、保存方法と消費期限・賞味期限の違いを理解する
  • 旬・地元・認証商品など生産背景の分かる選択を増やす
  • 余剰食品の寄付や地域食堂の活動を支える

学校・地域で

  • 給食と食育を農業、気候、生物多様性まで結びつける
  • 防災備蓄を定期的に入れ替え、必要な世帯へ循環させる
  • 生産者と消費者が対話できる直売・体験・共同購入をつくる

企業で

  • 原料生産地まで追跡し、人権・森林・水リスクを確認する
  • 需要予測、規格、商慣行を見直して食品ロスを減らす
  • 小規模生産者との長期契約や技術・金融支援を進める

FAQ

よくある質問

Q世界には食料が足りないのですか?
A

総量だけでなく、所得、紛争、物流、価格、廃棄など「必要な人へ届かない」ことが大きな問題です。

Q栄養不良には肥満も含まれますか?
A

含まれます。栄養の偏りによる低栄養、微量栄養素不足、過体重・肥満を一体で考えます。

Q食品ロスを減らせば飢餓はなくなりますか?
A

重要な一歩ですが、再分配、所得保障、紛争解決、持続可能な生産、物流整備も必要です。

SOURCES & EDITORIAL NOTE

出典・さらに詳しく調べる

ターゲットの整理と世界の状況は、国連および日本政府の一次資料を基に、SDGs NAVI編集部が一般向けに要約・再構成しています。統計は公表時点や推計方法によって更新されるため、最新値は各出典をご確認ください。

最終内容確認:2026年8月20日