SDGs GOAL 15 GUIDE

森林、湿地、山地、乾燥地の生態系を守り、土地劣化と生物多様性の損失を止め、回復させる目標です。

自然は景観だけでなく、食料、水、土壌、受粉、気候調整、防災、薬、文化を支える基盤です。目標15は森林管理、砂漠化、土地劣化、生物多様性、絶滅危惧種、遺伝資源、密猟・違法取引、外来種、生態系価値の政策統合、資金動員を扱います。保護区の外も含む土地利用全体が対象です。

15

陸の豊かさも守ろうLIFE ON LAND

里山の森林で在来樹木と生息環境を調査する地域の人々
目標15を身近な現場から考えるイメージ。SDGs NAVI編集部制作

UNDERSTAND THE GOAL

目標15を理解する3つの基本

01

目指す期限

2030年までに、世界のすべての国がそれぞれの状況に応じて取り組みます。

02

具体的な約束

12のターゲットで、目標を政策と行動へ落とし込みます。

03

大切な原則

平均だけでなく、最も取り残されている人や地域の改善を確かめます。

TARGETS, IN PLAIN LANGUAGE

ターゲットをやさしく読み解く

ターゲットは達成方法を具体化した約束です。番号ごとの原文を丸暗記するより、何を変えようとしているかをつかむと理解しやすくなります。

TARGET 15.1〜15.3

陸・淡水生態系と森林を守り土地を回復する

森林、湿地、山地、乾燥地を保全・再生し、森林減少、砂漠化、土地劣化を止めます。

TARGET 15.4・15.5

山地と生物多様性を守り絶滅を防ぐ

重要な生息地を保全し、生態系の劣化と種の絶滅を食い止めます。

TARGET 15.6〜15.8

遺伝資源、野生生物、外来種を公正に管理する

遺伝資源の利用利益を公平に分配し、密猟・違法取引をなくし、侵略的外来種の侵入と影響を防ぎます。

TARGET 15.9・15.a〜15.c

自然の価値を政策・会計・資金へ組み込む

生態系と生物多様性の価値を国・地域計画へ統合し、保全と持続可能な森林管理の資金、地域の生計を支えます。

KEY PERSPECTIVES

見落としたくない重要な視点

種だけでなく関係を守る

一つの希少種だけでなく、生息地、食物網、水や土壌、季節の変化を含む生態系全体を見る必要があります。

土地利用の累積影響

小さな開発でも分断が重なると、生き物の移動、繁殖、水循環が損なわれます。

消費地と生産地が離れている

木材、紙、食品、天然ゴム、鉱物の調達が、遠い地域の森林減少と人権へ影響することがあります。

目標は相互につながっています。一つの対策が別の目標へ良い影響・悪い影響を与えないかを確認し、同時解決を探すことがSDGsの実践です。

FROM A JAPAN PERSPECTIVE

日本で考えるべきポイント

SDGsは開発途上国だけの目標ではありません。日本の制度、地域、企業活動、毎日の暮らしにも改善すべき課題があります。

里地里山の管理不足

利用減少と担い手不足で環境が変化する一方、過度な開発もあります。地域に合う利用と保全の再設計が必要です。

野生鳥獣と外来種

捕獲だけでなく、生息地、農地、廃棄物、ペット、物流を含む予防と長期管理が必要です。

企業活動と自然関連リスク

事業所の敷地だけでなく、原材料と水を通じた依存・影響を把握し、回避を最優先に対策します。

TAKE ACTION

今日からできること

小さな行動を単発で終わらせず、周囲と共有し、仕組みの変化へつなげると効果が大きくなります。

暮らしで

  • 認証材、再生紙、森林破壊リスクの低い食品を選ぶ
  • 野生動物へ餌を与えず、外来生物を野外に放さない
  • 地域の自然観察・保全を継続的な記録とともに支える

学校・地域で

  • 季節ごとの生き物と土地利用の変化を定点観測する
  • 在来種を生かした緑地と生態系ネットワークをつくる
  • 開発計画で回避・最小化・復元の順に影響を検討する

企業で

  • 自然への依存と影響を拠点・調達先・商品別に評価する
  • 森林破壊・転換を伴わない調達と追跡可能性を確保する
  • 単純な植樹本数でなく在来生態系の回復成果を測る

FAQ

よくある質問

Q植林すれば森林問題は解決しますか?
A

樹種、場所、土壌、地域利用が重要です。天然林の破壊回避が優先で、単一樹種の植林は同じ機能を持ちません。

Q生物多様性は種の数ですか?
A

種の多様性に加え、遺伝子の多様性、生態系の多様性、それらのつながりを含みます。

Q害獣は減らせばよいですか?
A

個体数、生息地、人の土地利用、廃棄物、捕食者など原因を把握し、科学的・倫理的に管理する必要があります。

SOURCES & EDITORIAL NOTE

出典・さらに詳しく調べる

ターゲットの整理と世界の状況は、国連および日本政府の一次資料を基に、SDGs NAVI編集部が一般向けに要約・再構成しています。統計は公表時点や推計方法によって更新されるため、最新値は各出典をご確認ください。

最終内容確認:2026年8月20日