SDGs GOAL 13 GUIDE
温室効果ガスを急速に減らす「緩和」と、避けられない影響へ備える「適応」を同時に進める目標です。
気候変動は気温上昇だけではありません。猛暑、豪雨、干ばつ、海面上昇、生態系、食料、健康、災害、移住、経済へ影響します。目標13は防災とレジリエンス、国の政策、教育・能力強化、国際的な気候資金を扱います。排出の責任と被害が一致しないため、公正さが中心課題です。
気候変動に具体的な対策をCLIMATE ACTION

UNDERSTAND THE GOAL
目標13を理解する3つの基本
目指す期限
2030年までに、世界のすべての国がそれぞれの状況に応じて取り組みます。
具体的な約束
5のターゲットで、目標を政策と行動へ落とし込みます。
大切な原則
平均だけでなく、最も取り残されている人や地域の改善を確かめます。
TARGETS, IN PLAIN LANGUAGE
ターゲットをやさしく読み解く
TARGET 13.1
気候災害への強さと適応力を高める
猛暑、洪水、干ばつ、台風、海面上昇に備え、命、住まい、仕事、生態系の被害を減らします。
TARGET 13.2
気候対策をすべての政策と計画へ組み込む
エネルギー、交通、建物、農業、産業、都市、財政の意思決定を気候目標と整合させます。
TARGET 13.3
知識、教育、早期警戒、能力を高める
原因と影響を理解し、誤情報を見分け、地域・組織が緩和と適応を実行できる力を育てます。
TARGET 13.a・13.b
資金と能力支援を必要な地域へ届ける
先進国の気候資金の約束を実行し、後発開発途上国や島しょ国、女性・若者・地域社会の計画能力を支えます。
KEY PERSPECTIVES
見落としたくない重要な視点
緩和と適応は両輪
排出を減らさなければ適応の限界を超えます。一方、すでに起きる影響へ今すぐ備える必要があります。
排出量は範囲で見る
自社・家庭の燃料だけでなく、購入する電力、原材料、物流、製品利用、投資に伴う排出も重要です。
移行の負担を公平にする
光熱費、雇用、地域産業への影響を考え、負担能力の低い人ほど先に支援する設計が必要です。
目標は相互につながっています。一つの対策が別の目標へ良い影響・悪い影響を与えないかを確認し、同時解決を探すことがSDGsの実践です。
FROM A JAPAN PERSPECTIVE
日本で考えるべきポイント
猛暑と健康
高齢者、屋外労働者、子ども、住環境の厳しい人を守る断熱、緑陰、休業基準、見守りが必要です。
豪雨・洪水と土地利用
堤防だけでなく、流域治水、森林・湿地、土地利用、避難、保険、生活再建を統合します。
脱炭素への転換速度
電力、建物、交通、産業の投資判断は長期間残ります。新規設備のロックインを避け、早い更新が必要です。
TAKE ACTION
今日からできること
暮らしで
- 電力、住まい、移動、食の順に自分の大きな排出源を減らす
- 暑さ指数や避難情報を確認し、周囲の要配慮者と備える
- 金融機関や商品を気候方針と実績で選ぶ
学校・地域で
- 地域の暑熱、浸水、土砂、停電リスクを地図化する
- 公共施設の断熱、再エネ、緑化を避難機能と一体で進める
- 削減目標を排出量と期限で設定し毎年公開する
企業で
- スコープ1・2・3を把握し、科学に整合する削減計画を実行する
- 気候リスクを拠点、調達、従業員、財務で評価する
- オフセットに先立ち自社バリューチェーンの実排出を減らす
FAQ
よくある質問
Q天気と気候はどう違いますか?
天気は短期の大気状態、気候は長期間の平均と変動です。個々の寒い日だけで長期傾向は否定できません。
Q個人の行動に意味はありますか?
ありますが、個人だけでは不十分です。投票、地域参加、企業への要望を通じ制度と供給側を変えることも重要です。
Qカーボンニュートラルなら排出ゼロですか?
まず大幅削減し、どうしても残る排出と吸収を均衡させる考え方です。削減を伴わない相殺だけでは不十分です。
SOURCES & EDITORIAL NOTE
出典・さらに詳しく調べる
ターゲットの整理と世界の状況は、国連および日本政府の一次資料を基に、SDGs NAVI編集部が一般向けに要約・再構成しています。統計は公表時点や推計方法によって更新されるため、最新値は各出典をご確認ください。
- United Nations — Goal 13
- The Sustainable Development Goals Report 2025
- 外務省 — SDGグローバル指標 目標13
- 日本政府 — 自発的国家レビュー(VNR)2025
最終内容確認:2026年8月20日