SDGs GOAL 09 GUIDE
災害に強く誰でも利用できるインフラを整え、環境負荷の低い産業と社会課題を解決する技術革新を育てる目標です。
道路、鉄道、水道、電力、通信は生活と経済を支える基盤です。目標9は、インフラを増やすだけでなく、手頃さ、地域間格差、災害への強さ、脱炭素、修繕まで含めます。中小企業の金融・市場アクセス、研究開発、通信への普遍的アクセスも重要です。
産業と技術革新の基盤をつくろうINDUSTRY, INNOVATION AND INFRASTRUCTURE

UNDERSTAND THE GOAL
目標9を理解する3つの基本
目指す期限
2030年までに、世界のすべての国がそれぞれの状況に応じて取り組みます。
具体的な約束
8のターゲットで、目標を政策と行動へ落とし込みます。
大切な原則
平均だけでなく、最も取り残されている人や地域の改善を確かめます。
TARGETS, IN PLAIN LANGUAGE
ターゲットをやさしく読み解く
TARGET 9.1
質が高く信頼できるインフラを公平に整える
越境・地域インフラを含め、手頃な価格で誰もが使え、災害や気候変動に強い基盤をつくります。
TARGET 9.2・9.3
包摂的な産業化と中小企業を支える
雇用と所得を生む持続可能な産業を育て、小規模事業者が金融、技術、サプライチェーン、市場へ参加できるようにします。
TARGET 9.4・9.5
既存産業を環境対応させ研究開発を高める
資源効率とクリーン技術で設備を更新し、研究者、研究費、官民のイノベーション能力を高めます。
TARGET 9.a〜9.c
途上国の技術・インフラ・通信を支援する
資金・技術支援、国内技術開発、手頃なインターネットアクセスを広げ、技術格差を縮めます。
KEY PERSPECTIVES
見落としたくない重要な視点
新設より維持が重要な場合もある
橋、道路、水道などは点検・修繕を怠ると事故と費用が増えます。ライフサイクルで計画する必要があります。
技術は自動的に公平ではない
価格、通信、技能、データの偏りがあれば、新技術が格差を広げることがあります。
失敗できる仕組みが革新を育てる
研究、実証、標準化、調達、資金をつなぎ、社会への影響を検証しながら改善する環境が必要です。
目標は相互につながっています。一つの対策が別の目標へ良い影響・悪い影響を与えないかを確認し、同時解決を探すことがSDGsの実践です。
FROM A JAPAN PERSPECTIVE
日本で考えるべきポイント
インフラの老朽化
人口減少と財政制約の中で、点検データを共有し、更新、集約、代替サービスを地域で選ぶ必要があります。
地域・企業のデジタル格差
回線だけでなく、端末、技能、支援者、アクセシビリティ、サイバー安全まで整えることが重要です。
中小企業の転換
省エネ、デジタル、研究開発への投資を、資金、人材、発注側の適正価格で支える必要があります。
TAKE ACTION
今日からできること
暮らしで
- 公共インフラの維持費と利用状況に関心を持つ
- デジタルサービスの安全設定とアクセシビリティを学ぶ
- 社会課題を解く製品を性能、修理性、長寿命で選ぶ
学校・地域で
- 地域インフラを調査し、災害時の弱点を地図化する
- 年齢や障害にかかわらずデジタルを学べる支援をつくる
- 大学、企業、行政、住民で小規模な実証と評価を行う
企業で
- 設備の更新・保全を炭素、災害、人権の基準で計画する
- 中小取引先へ資金・技術・データ共有を行う
- AIやデータ利用の公平性、説明可能性、セキュリティを検証する
FAQ
よくある質問
Qイノベーションは新しい発明だけですか?
既存技術の組み合わせ、業務や制度の改善、地域に合う普及方法もイノベーションです。
Qインフラにはインターネットも含まれますか?
含まれます。通信への手頃で公平なアクセスは教育、医療、仕事、行政参加の基盤です。
Q便利なら持続可能ですか?
資源・エネルギー、労働、人権、廃棄、格差、災害時の安全まで含めた評価が必要です。
SOURCES & EDITORIAL NOTE
出典・さらに詳しく調べる
ターゲットの整理と世界の状況は、国連および日本政府の一次資料を基に、SDGs NAVI編集部が一般向けに要約・再構成しています。統計は公表時点や推計方法によって更新されるため、最新値は各出典をご確認ください。
- United Nations — Goal 9
- The Sustainable Development Goals Report 2025
- 外務省 — SDGグローバル指標 目標9
- 日本政府 — 自発的国家レビュー(VNR)2025
最終内容確認:2026年8月20日