SDGs GOAL 05 GUIDE

性別や性のあり方による差別と暴力をなくし、意思決定、仕事、教育、健康、財産への権利と機会を等しくする目標です。

ジェンダーとは社会や文化の中で形づくられる役割や期待を指します。目標5は女性と女児への差別を中心課題に置きながら、暴力、児童婚、無償ケア労働、政治・経済の意思決定、性と生殖の健康、土地・財産・技術へのアクセスを変えることを求めます。

05

ジェンダー平等を実現しようGENDER EQUALITY

多様な男女が対等に地域プロジェクトを計画する会議
目標5を身近な現場から考えるイメージ。SDGs NAVI編集部制作

UNDERSTAND THE GOAL

目標5を理解する3つの基本

01

目指す期限

2030年までに、世界のすべての国がそれぞれの状況に応じて取り組みます。

02

具体的な約束

9のターゲットで、目標を政策と行動へ落とし込みます。

03

大切な原則

平均だけでなく、最も取り残されている人や地域の改善を確かめます。

TARGETS, IN PLAIN LANGUAGE

ターゲットをやさしく読み解く

ターゲットは達成方法を具体化した約束です。番号ごとの原文を丸暗記するより、何を変えようとしているかをつかむと理解しやすくなります。

TARGET 5.1・5.2

差別とあらゆる暴力をなくす

法律、慣習、家庭、職場、オンラインを含む場での差別、人身取引、性的搾取、暴力を防ぎ、被害者を支援します。

TARGET 5.3・5.6

有害な慣行をなくし身体の自己決定を守る

児童婚や女性器切除をなくし、性と生殖に関する健康と権利、情報、医療へのアクセスを保障します。

TARGET 5.4・5.5

ケアを公正に分かち合い意思決定へ参加する

家事・育児・介護を社会全体で支え、政治、経済、公共分野のリーダーシップへ平等に参加できるようにします。

TARGET 5.a〜5.c

財産・技術・政策を権利保障につなげる

土地や財産、金融、携帯電話などへのアクセスを確保し、予算を伴う政策と実効性ある法律を整えます。

KEY PERSPECTIVES

見落としたくない重要な視点

制度と日常の両方に偏りがある

法律上は平等でも、採用、昇進、家事分担、発言の扱われ方に無意識の偏りが残ることがあります。

暴力は権力の不均衡と結びつく

被害者へ責任を負わせず、安全確保、相談、司法、生活再建を切れ目なく支える必要があります。

ケアの偏りが選択肢を狭める

無償の家事・育児・介護が一方に集中すると、学業、就業、収入、意思決定への参加が制限されます。

目標は相互につながっています。一つの対策が別の目標へ良い影響・悪い影響を与えないかを確認し、同時解決を探すことがSDGsの実践です。

FROM A JAPAN PERSPECTIVE

日本で考えるべきポイント

SDGsは開発途上国だけの目標ではありません。日本の制度、地域、企業活動、毎日の暮らしにも改善すべき課題があります。

賃金と雇用の格差

職種、雇用形態、勤続、昇進機会の違いが賃金差に表れます。数字を分解し、採用から管理職まで点検する必要があります。

意思決定層の多様性

政治、企業、地域組織で一部の属性に意思決定が偏ると、異なる生活課題が見落とされます。

固定的な役割分担

長時間労働と「ケアは女性」という期待を同時に見直し、男性の育児・介護参加と柔軟な働き方を実質化することが重要です。

TAKE ACTION

今日からできること

小さな行動を単発で終わらせず、周囲と共有し、仕組みの変化へつなげると効果が大きくなります。

暮らしで

  • 家事・育児・介護の時間と見えない段取りを話し合って分担する
  • 性別を理由に能力や役割を決めつける言葉を見直す
  • 暴力やハラスメントの相談先を知り、被害を責めない

学校・地域で

  • 制服、名簿、行事、進路指導に固定観念がないか点検する
  • 意思決定の場に当事者が安全に参加できるようにする
  • 包括的な性教育と同意、デジタル上の安全を学ぶ

企業で

  • 男女別の賃金、採用、昇進、離職データを分析し公表する
  • 育休・柔軟勤務を全ての性が利用できる運用にする
  • 相談者保護と是正まで機能するハラスメント対応を整える

FAQ

よくある質問

Qジェンダー平等は女性だけの問題ですか?
A

いいえ。固定的な役割からすべての人を解放し、性別や性のあり方にかかわらず選択できる社会を目指します。

Q同じ扱いにすれば平等ですか?
A

出発点や障壁が異なる場合、同じ扱いだけでは格差が残ります。必要な支援を含む「実質的な平等」が重要です。

Q数値目標は逆差別になりませんか?
A

長年の構造的障壁を可視化し、機会を実質的に公平にするための期限付き措置として設計・検証する考え方があります。

SOURCES & EDITORIAL NOTE

出典・さらに詳しく調べる

ターゲットの整理と世界の状況は、国連および日本政府の一次資料を基に、SDGs NAVI編集部が一般向けに要約・再構成しています。統計は公表時点や推計方法によって更新されるため、最新値は各出典をご確認ください。

最終内容確認:2026年8月20日